視覚障害の認定基準見直しが7月1日からスタート!

「ロービジョン」といえば眼鏡小売業にとっても関わりの深い世界で、眼鏡専門店の中には〝ロービジョンケア〟に力を入れているところも少なからず存在します。

ちなみに〝ロービジョンケア〟とは、視覚に障害があるため生活に何らかの支障を来している人に対する医療的、教育的、職業的、社会的、福祉的、心理的等すべての支援の総称で、そうした視覚障害者らが公的な助成を受けるために必要となるのが身体障害者手帳(視覚障害の認定)の取得ですが、その認定基準が今年の7月1日から大幅に変更されます。

これは厚生労働省が平成30年4月27日付で通知を行った『視覚障害の認定基準等の見直しに関する通知改正等(平成30年7月1日~)』の実施によるものです。

具体的な大きな改正点としては、等級の判定方法が変更され、これまでは視力障害の判定を「両眼の視力の和」で行っていたものが、新基準では「良い方の視力」で評価する方法に改められました。
たとえば、左右とも視力が0.04の人の場合、従来の方法では合計の0.08として判定されていたが、新基準では0.04として等級の判定を行うことになります。

今回の改正により、これまでの1級の認定基準は「両目の視力の和が0.01以下」とされていましたが、7月以降は「良い方の視力が0.01以下」(他の等級も同様)に改められます。

ただし、今回の見直しによって、従来の計算法で認定された等級が下がってしまわないような配慮もされており、〝但し現行基準より等級が下がるケースについては、現行の等級を維持〟との付帯事項が付けられています。

視野障害についても変更が行われ、対象物の中心が見えにくい「中心暗点」についても評価の明確化を行い認定基準に反映されました。
またこれまで使用されてきた「ゴールドマン視野計」だけでなく、より普及している「自動視野計」を用いた認定基準も追加されています。

■今回の見直しポイント
●視力については、両目ではなく良い方の目の視力で認定する
●視野については、対象物の真ん中が見えにくいこと(中心暗点)も考慮する
●「自動視野計」による認定基準を新たに設ける
●視力、視野だけでなく「見えづらさ」を反映する方法を今後検討する

障害者手帳を持つ視覚障害者は2016年度末時点で33万7997人。
等級は視力や視野の状況によって重い方から1~6級に区分され、1級(約11万人)と2級(約10万人)が多い。1級、2級が重度とされ、税制や福祉的なサービスの利用などでメリットがあります。

■視覚障害の身体障害認定基準の見直しについて – 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/ref4_1.pdf